『みどり葉』2025年3月号

恩師御寄稿「『みどり葉の集い』に想う」

長谷川重弘 先生

 みどり葉会の皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 私は、昭和60年から18年間、担任・副担任・学年主任・部長等を拝命いただき、その間部活動では、いろいろな顧問をいたしましたが、その中でも野球部顧問が長く昭和62年部長、翌年から9年間監督として選手諸君とともに甲子園出場を夢みながら活動してきました。平成22年からは、2年間校長として、再び赴任し、退職を迎えました。

 お陰で、校長1年目から現在に至るまで15年間、同窓会「みどり葉の集い」のご招待をいただくこととなり、毎年楽しみにしております。当年の同窓会長様はじめ同窓生の皆様が、本当に楽しみにして、集いに参加されているのを、肌で感じております。卒業から30年経った学年が実行委員になり、委員長のリーダーシップのもと、その年のテーマ・いろいろな催しを企画され、披露していただき、同時に充実した同窓会総会誌も発刊されています。この集いの時間は、皆様の高校時代が思い浮かばれ、私にとっても夢のような時間になっています。

 実行委員のまとまり・行動力、センスあふれるテーマ等を見るにつけ、そのたびに委員の皆様が躍動した学校祭が思い出されます。特に、準備等の集中力や、応援練習の迫力が目に浮かびます。同窓会総会誌では、30年前の懐かしい高校時代の生活や、現在、世の中でリーダーシップを発揮し頑張っているのを拝見致します。私も懐かしく元気をもらっています。また、会誌に掲載されています広告等をみるにつけ、多くの同窓の皆様がご活躍されているのが、再確認されます。

 その中でも、今年の第45回卒業生の皆様による「みどり葉の集い」は印象的でした。この学年の方々は、高校3年のとき学校祭のオープニングをフェニックス・プラザの会場で予定されていましたが、台風の影響で延期になり、その会場が使えないというアクシデントがありました。さらに、実行委員の年は、毎年学年同窓会を正月に実施するわけですが、能登半島地震の影響で会場が使えず、中止になってしまいました。めったにない出来事を2つも経験された学年ですが、学校祭も集いも、その学年の団結力とパワーで見事に成功を収められました。集いの会場にいた私は、心の中で、感動していました。

 また、集い以外でも、本校に対する母校愛と団結力を感じるものがあります。そのひとつとして、夏の高校野球甲子園県予選でベスト4に入ったときなどは、準決勝の試合で課外が中止になり、球場には大応援団が駆け付けてくれたことなどです。ブラスバンドの演奏や大声援は、今でも耳に脳裡に焼き付いています。

 末文ではありますが、「みどり葉の集い」は本校同窓生の皆様の母校愛を強く感じるときであり、実行委員の方から素晴らしいおもてなしを受け、充実した時間を過ごしております。今後も、活気あるこの集いがいつまでも開催されることをご祈念いたします。

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