令和6年度「みどり葉のつどい」報告
「思いもよらぬ感謝の涙」

令和6年度 実行委員長
小林 輝之
令和6年6月8日、フェニックスプラザ大ホールの壇上で、私は数十年ぶりの涙を流していました。
この会場に300名が集った「みどり葉の集い」の準備は、1年半前に始まりました。当時、先輩から初めてこの集いの存在を聞いたとき、その場にいた4名の同級生と顔を見合わせたのを今でも覚えています。卒業後30年間、クラス会もなく、つながりも途切れていた私たちが、果たしてこんな壮大なイベントを実現できるのだろうか、と。
手探りで準備を進める中、感染症対策が求められる状況下で少人数の会合を重ね、年末やお盆には小さな同窓会を開きました。「今、この時代に集う意味とは?」を問い続け、たどり着いたテーマが「Rise Again〜共に翔ぼう〜」でした。
このテーマには、私たちの卒業年度1994年に経験した苦い記憶が込められています。当時、楽しみにしていたフェニックス祭が、台風による記録的暴風で縮小開催となり、長い準備が無駄に終わる挫折感がありました。今回のテーマの「Rise Again」には、あの時叶わなかった青春をもう一度取り戻そうという思いをこめられています。
準備の日々を思い返すと、順風満帆ではありませんでした。令和6年1月2日に予定していた学年同窓会も、能登大地震で会場が使えなくなり、規模を縮小しての開催を余儀なくされました。「また天災か」と嘆きつつも、この逆境が実行委員の結束をさらに強くしたのです。
迎えた集い本番当日は、先輩や後輩、関連企業の温かい支援を受け、盛大に開催されました。
第一部は同窓会総会と、現役生徒によるプレゼン「高志の今~在校生の活躍紹介~」。優れた現役生の取り組みを知り、元高志高校生としての誇りを新たにしました。
懇親会では、1年半の準備期間中に恐竜のぬいぐるみが世界中の同級生を訪ねた「つながるジャーニー」動画の上映や、同級生で現役ジャズシンガーの「キャラバンキョウコ」の生演奏、ダンスパフォーマンスなど、1994年の幻の学祭を彷彿とさせる企画が満載でした。

フィナーレでは、45回卒全員がステージに上がり、生ピアノ伴奏で校歌を大合唱。準備期間の不安や困難を乗り越え、多くの仲間と心を一つにした1年半の努力が結実し、感謝と感動が込み上げる瞬間でした。私は冒頭にも書きました、思いもよらぬ涙を流していました。
この感動は後輩たちにも受け継がれ、次回のテーマは「『我あり』 ~をの子われ 乙女われ~ 共に集い歌おう」に決まったとのことです。

青春の再来ともいえるこの集いの準備を通じて、みどり葉同窓会がもたらす心強さと感謝を実感しました。関係者の皆様、本当にありがとうございました。
現在、46回卒の皆さんが令和7年6月の集いに向けて準備を進めています。次回もさらに盛大なイベントとなることでしょう。ぜひ、皆様のご参加をお待ちしております。
