『みどり葉』2025年3月号

校長先生御挨拶

福井県立高志高等学校 校長

山内 悟

 高志高校同窓会の皆様には、母校のために多大なるご支援、ご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。皆様の国内外でのご活躍は、本校の誇りであるとともに、生徒・教職員が高志高校で生活していくうえでの心の支えとなっています。

 本校では、校訓「克己・創造・敬愛」のもと、「国際社会および地域社会のリーダーとして貢献できる知徳体の調和のとれた人材を育成する」という教育方針に沿って、さまざまな教育活動を展開してきました。

 例えば、平成15年度に県内で初めて指定された文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業は年々改善を重ね、令和5年度には第Ⅴ期となる「先導的改革型」としての指定をいただきました。理数のみならず、人文・社会系などの分野において、生徒たちが興味・関心のあるテーマに沿った課題研究を行っています。

 また、今年度は、すべての学年が「探究創造科」となりました。様々なことに興味・関心を抱き、自ら問いを発したり試行錯誤したりしながら成長を続け、新しいものや文化を創ったり今ある問題を解決したりすることで社会づくりに貢献しようとする「高志の学び」を、今後も追求していきたいと思います。

 県立高志中学校が併設されてから、10年が経ちました。次の10年に向けて、教育内容を再検討し、必要に応じて新しい取組を始める時期にさしかかっています。いずれにしても、生徒たちの学習や部活動、学校行事等での切磋琢磨を通して、個の伸長と集団の発展をよりいっそう推し進めていきたいと考えています。

 このほかにも、本校は次々と新しいことにチャレンジしています。時代の変化とともに、生徒の学びも、皆様が本校に在籍しておられた頃と比べると様変わりしているように映るかもしれません。しかしながら、本校としては、同窓生の皆様がこれまで築いてこられた学校のアイデンティティーを大切に継承しつつ、時代の変化や社会の要請にアンテナを張って、求められる新しい教育の実現への挑戦を続けていきたいと考えているところです。私たち教職員は、高志高校だからできること、高志高校でしかできないことを追求しながら、これからも生徒たちのチャレンジを応援してまいります。生徒の保護者や私たち教職員に加えて、母校の後輩たちの健やかな成長を願う同窓生の皆様の温かな思いが、生徒が新たなチェレンジに向かおうとする勇気を奮い立たせてくれるのではないかと思います。同窓会会員の皆様には、今後とも、本校に対するご支援をよろしくお願いします。

 最後になりますが、令和6年6月に行われた「みどり葉の集い」の際には、たいへん素敵な時間を過ごさせていただきました。実行委員会の皆様には、心から感謝申し上げます。今後も、高志高校同窓会がますます発展されることを祈念申し上げ、ご挨拶とします。

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