第38回卒業生御寄稿「人生楽しむべし」
第38回卒業生
冨永 和美
まずは私のストーリーから。高志高卒業後、まずは大学受験で躓き、東京の短大に進学したのですが納得いかず仮面浪人するも全滅。それでも諦めきれず編入試験を受けて3年次に編入し大学を卒業。就職も東京で総合商社を希望するも当時女性は自宅外通勤は不可という条件もあり断念し、紹介で化学メーカーに就職。その後4年で寿退社するも5年で出戻り。出戻った後、念願の総合商社に派遣社員で勤務。7年の勤務を経て子会社の化学品商社に業務職で入社。その後40代最後の歳に総合職に職掌転換し大阪に異動。2年間の大阪勤務を経て昨年55歳にして女性管理職に。「大学卒業後20代で結婚して子供二人で専業主婦」と高校生の頃に思い描いていた人生とは全く違う人生を歩んでいます。
思い描いていた人生もきっと幸せだったと思いますが、今の人生はそれ以上。大学の時の短期留学で海外に憧れ。商社での仕事は海外との取引でまさに夢に見た世界が。そして海外旅行の虜となり、まずは取引している国に旅行に行くことから始め、今や海外渡航35回、訪問した国は37か国になりました。
この歳にして思うこと。人生決して思い通りにはいかないけれど、その時々の人生を楽しむ。楽しいと思って過ごすことで更に楽しいことが舞い込んでくる。コロナ渦で海外旅行に行けないことで、愛犬を飼うことになり。これまた楽しみも増えました。
そしてもう一つ大切にしていること。それは人との縁。上京後頼る人もおらず、友人に助けられ。そして就職に関しても、出戻った後も、今の職に就いた後もご縁をいただいた全ての方のおかげで今がある。家族はもちろんのこと、この世に生まれてから結んだご縁でわらしべ長者的な人生を歩んで来ることが出来た。そして今の人生を楽しめているのもそのおかげ。大げさかもしれませんが、本当にそう感じています。みどり葉を通しての縁ももちろん。苦楽を共にした新体操部の仲間との会や、関東みどり葉38回卒の集まりも継続しています。
この後の人生もいろんな想像もしない人生が待っているかもしれない…そう思うとワクワクしてきます。いただいたご縁を大切に、そして人生を楽しむ。人生何が起こるかわからないのがこれまた楽しい。そんなポジティブな人生をみなさんも過ごしてみませんか。