『みどり葉』2024年3月号

校長先生御挨拶

福井県立高志高等学校 校長

山内 悟

 高志高校同窓会の皆様には、母校のために多大なるご支援、ご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 創立75周年を迎えた本校の卒業生は、すでに3万人を超えています。皆様の国内外でのご活躍は、本校の誇りであるとともに、生徒・教職員が高志高校で生活していくうえでの心の支えとなっています。

 本校では、校訓「克己・創造・敬愛」のもと、「国際社会および地域社会のリーダーとして貢献できる知徳体の調和のとれた人材を育成する」という教育方針に沿って、以下のようなさまざまな教育活動を展開してきました。

 平成15年度に県内で初めて指定された文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業は年々改善を重ね、令和5年度は第Ⅴ期(「先導的改革型」)の指定をいただきました。スーパーグローバルハイスクール(平成26~30年度指定)で行っていた経済界との連携事業等を含め、生徒たちの興味・関心に応じた探究的な学習やキャリア教育等を発展的に進めています。

 令和4年度の入学生より、従来の普通科に代わって「探究創造科」となりました。様々なことに興味・関心を抱き、自ら問いを発したり試行錯誤したりしながら成長を続け、新しいものや文化を創ったり今ある問題を解決したりすることで社会づくりに貢献しようとする「高志の学び」を、さらに追求していきます。

 県立高志中学校が併設されてから、9年が過ぎます。令和5年度は、高志中学校から進学した生徒と他の中学校から入学した生徒が1年次から同じクラスで生活する「混合クラス編成」をスタートさせました。生徒たちが早い段階から学習や部活動、学校行事等で切磋琢磨することにより、学校に新しい空気が流れています。

 このように、本校は次々と新しいことにチャレンジしています。同窓生の皆様がこれまで築いてこられた学校のアイデンティティーを大切に継承しつつ、時代の変化や社会の要請にアンテナを張って、求められる人材育成に向けた挑戦を続けているところです。私たち教職員は、高志高校だからできること、高志高校でしかできないことを追求しながら、生徒たちのチャレンジを応援していきたいと考えています。生徒が新しいことにチャレンジするためには、そのための勇気を奮い起こすことができる環境が必要です。生徒の保護者や私たち教職員に加えて、母校の後輩たちの健やかな成長を願う同窓生の皆様の温かな思いが、そのような環境づくりにつながるのではないかと思います。

 私自身、高志高校の卒業生(34回卒業)で、平成30年度までの9年間、高志高校の教員として勤務させていただきました。現在は校長を務めさせていただいていますが、責任の重さとともに、母校のために働ける喜びを感じているところです。同窓会会員の皆様には、今後とも、本校に対するご支援をよろしくお願いします。

 最後になりましたが、令和5年6月に行われた「みどり葉の集い」の際には、たいへん素敵な時間を過ごさせていただきました。実行委員会の皆様には、心から感謝申し上げます。今後も、高志高校同窓会がますます発展されることを祈念申し上げ、ご挨拶とします。

寄贈品の御報告
令和5年度「みどり葉の集い」(創立75周年記念大会)実行委員会より学校に、新聞書見台1台、米谷清和先生日本画設置一式(※)、弓道場安土整備一式、音楽室クラッシックギター10台を、寄贈いただきました。
※第17回卒 多摩美大名誉教授 米谷先生より作品8点

令和5年度「みどり葉の集い」実行委員会のご厚意で弓道場の安土が整備できました。

米谷清和先生の日本画は、生徒の目に留まる場所に展示いたしました。

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